最近TVで、ある夫婦が長い間ペンフレンド(文通友達)で、結婚するまで数回しか会えず、何度も危機を乗り越えて結婚し・・・、という番組を見ました。
その愛情の深さにもジーンとしましたが、それ以上に感動したのは、その文章でした。
表現力がものすごく豊かなのです。
少しでも自分の想いを伝えたい・・・と感情を何かに例えたりしているのが、とても詩的でビックリしました。それもお互いが高校生であるにも関わらず、です。
きっと今の高校生には、あんな表現力はないと思います。
パソコンや携帯電話の発達でメールというツールが登場し、間違えたら簡単に消せたり修正できたりするし、送信したら次の瞬間には相手に届いている。
これって便利だけれど、感情や想いを育む、という意味では、そのスピーディーさゆえに育たないのでは・・・と感じます。
それに、例えば喧嘩をした後など、イラ立ちをメールで思いつくままに打ち込んで、送信してしまったりすることもあると思いますが、
これって、自分も相手も怒りの感情が引ききっていないので、また喧嘩がぶりかえしたり・・・。
同じ言葉でも、機械のドットが作る、誰が見ても同じに見える文字って、すごく無機質に見えるんですね。
誰が綴ってもゴシック体って(笑)
そんな無機質な文字からは、なかなか相手の心の機微を読み取れないのかも知れません。
その人が書く、クセのある文字を見るだけでホッとしたり・・・そんな感情が、そこに書かれている言葉にまた深みを持たせ、文章に込められた想いを汲むのでは、と思います。
昔はメールがなかったので、私もよく手紙を書いていました。
すごい量のレターセットが今でも残っています。そこで、久しぶりに手紙を書いてみることにしました。
・・・すると・・・。
笑うくらい文章がヘタクソ
書いているうちに、何を伝えようとしてるんだ?ってくらい文章が迷ったり、呆れるくらい表現力が乏しかったり。
それに簡単に修正がきかないので、読み返すと、繋がりがおかしいとか、「てにをは」微妙とかあったり。
漢字がスラスラ書けなかったりして、それもビックリ!
PCで文章を打っているのが長くなったので、変換ばかりで忘れていくんですね。書こうと思ったら漢字の形状は覚えているのに書けないとか。
あと、PCで文章を早く綴れるのが当り前になっているので、脳がどんどん文章を作り上げていって、手書きで綴る遅さに脳が合わせられない、ってことにも気付きました。
だから、一節のあとにしばらく脳が空白になる(笑)
ブログの文章力と、手紙の文章力は絶対違うぞ・・・と思うようになった経験でした。
これからリハビリも兼ねて、文章力鍛錬のためにも、手紙を書きたいと思います