前回、気持ちをたくさん込めたい2つのケースについて、
● 感謝
● 謝罪
でメールを書く場合は、絶対気持ちを控えてはいけない、ということで「感謝」について
、書きました。
今回は、もうひとつのケース、「謝罪」について書きますね。
「謝罪」と一口で言っても、相手が誰なのか?ということによっても、文面は変わってきます。
プライベートなのか、ビジネスなのかにおいても変わります。
謝罪はメールではなく、できるだけ会って解決するべきです。
相手の都合もありますから、会うのが無理なら、電話で。
言いにくいことほど、ちゃんとそこに生身の体温があることで伝わることが多いからです。
大切な関係なら、なおさらです。メールで微妙なニュアンスを伝えられなかったばかりに、それまで築いてきた関係が瞬間に終わることがある、ということを肝に銘じてください。
ビジネスにおける謝罪においても、もちろん会って直接謝罪するのが一番です。
しかし、例えばお客さまで遠方の方などの場合は、どうしてもメールに頼らざるを得ません。インターネットで商売をされている方のお客さまは全国にいらっしゃいますから。
私も何度か謝罪のメールをネットショップさんなどからいただいたことがありますが、いつも何か違うと感じていました。
ことの経緯は、言い訳に。
謝罪の言葉は定型文にしか見えないことが多いのです。
謝罪のメールほど難しいものはない、と私は思っています。
どんなに気持ちがあっても、「本当に申し訳ございませんでした」の言葉でしか表現できません。
申し訳ないと思えば思うほど、文面は固くなり、それが定型文っぽくなってしまう。
本当に謝罪したいのであれば、メールは謝罪を直接するチャンスをいただくための、アポを取ることに利用するのがベストではないかと思います。
しかし、それが無理な場合は、100%自分が悪いという気持ちで書く。
本当は私だけが悪いんじゃないんだけど・・・・とか、あなたがこう言ったからじゃない・・・とか、他人のせいにする気持ちや、相手を責める気持ちがあるのに、建前上謝る、ということをメールですると、
妙なニュアンスを残す文章が出来上がります。
すると、どうなるか・・・。もう、想像できますよね。
100%自分が悪かったというくらいの気持ちで書く。(言い訳の言葉が生まれない)
過ぎたこと(経緯)をくどくど書かない。
謝罪に至ることになったケース、相手との関係などにおいても、これが正解!ということでは書けませんが、この2点を心に留めておいていただければ、
「火に油を注ぐ」ということにはならないでしょう。
とかく、言葉とは口から出るものでも難しいもの。
それを表情なし、イントネーションなし、の体温なしで100%伝えるのは本当に難しいです。
けれど、このインターネット時代に生きている以上、避けて通ることができない部分でもあります。
いつも言うことですが、やはり最終的には
そこに愛があるかどうか?
がポイントになる、と思うのです。
「愛」の表現の仕方は人それぞれ。
「愛」の受け取り方も人それぞれ。
そこに好き、嫌いは生まれても、その人なりの真心を持った「想い」(=愛)があれば、
火種に引火して爆発することにはならないのではないでしょうか。
「言葉」・・・本当に深いです。