何事にも裏と表、陰と陽があるように、ひとつの物事からは2つの側面が生まれるものだと思う。
それは「想い」も同じなんだなぁ、と思うことがここのところあって。
経営者は自分の会社のこと、事業のこと、未来のことなど
「熱い想い」で語れることが大切、と教えていただいたことがあります。
今でもそれは、その通りだと思っていますが
「熱い想い」が「暑苦しい想い」になってしまうと、ちょっと違うことになってしまいます。
話している本人は「熱い想い」でも、受け取る側が「暑苦しい」と思えば、それはただの押し付けになり、聞いているほうは苦痛になったりします。
「熱い想い」に人は惹きつけられますが
「暑苦しい想い」には人は離れてしまう・・・。
その違いは、「伝えたい」という純粋な想いか、「分かってくれ」「~のため」という押し付けの想いとの違いかな、と思います。
「暑苦しい想い」って、相手に求めているんですよね。
自分が世界を、社会を変える、くらいの大きなスケールを持っている人ほど、熱すぎて周りが見えなくなってしまうことがあるんですね。
「熱い想い」を伝えるベースには、クールな部分がしっかりないとダメなんだな~と。
特にチームを組んでいるような場合、ここ、大事なんじゃないでしょうか。
皆の温度が一定でないと、熱い想いが発端になって稼働し始めたプロジェクトも、全員大やけどで終わってしまうことにもなりかねないです。
特にチームを引っ張るリーダーほど、クールでないといけない。
皆の熱い想いを引き受けて、いったんクールダウンさせてまとめる。
時々、自分は今「熱い」のか「暑苦しい」のかを見極める、クールになる時間が必要ですね。