最近、昔の時代を背景にしたドラマを見ていていつも感心するのが、その時代の「言葉」なんですよね。
(脚本だからだよ、と言われるかも知れませんが)
言葉そのもの、というか「言葉遣い」。
日本語って美しいなぁと感動する。
現代では死語になっているような言葉もあって、本当にもったいない。
言葉が人間関係に与える影響は大きいと思う。
昔の時代の言葉は、親子でも夫婦でも、どのような関係でも、いつも言葉の中に人を「敬う」気持ちがこもっている。
そのような言葉を使い続けることで、自然と人を敬う気持ちが生まれ、自分と他人との間にほどよい距離感をとれるようになるような気がする。
『言葉が身を正し、言葉が人格を作る』
それくらい言葉って大切なものなんだ、と改めて思うのです。
ドラマの中で、「お慕い申し上げております」というセリフがあり、なんだかとても新鮮だった。
人とし尊敬し、そんなあなたに恋心を抱いている。
激しさはなくとも、静かで芯の通った揺らぎない想い。
そんな想いといじらしさが溢れている言葉。
そんな言葉も、だんだんと本や映画やドラマの中でしか出逢えないのかも知れない、と思うとなんだか寂しい。